そう。
あれは多分、アタシが小学生とかそれぐらいの時だと思う。初めて自分で『お菓子』というモノを作ってみたのは。でもまだ、子供だったし、実家にいた頃だから、ケーキとかシュークリームとか、そういうモノって、どうやって作るんだろう?って思ってた。作り方の本とかを読んでみても、カタカナの聞いた事も見た事もないような材料が沢山書いてあって、分量とかも細かく書いてあったりして、「子供だから、ムリ。」と諦めていた。
それでも小学校の高学年ぐらいになると、家庭科の調理実習とか、色々と便利なモノを見つけて、ホットケーキとかクレープとか、そんなぐらいは作ったりしてた。昨日作ったのも、便利なモノ(←要するに、〜の素みたいなヤツね。)で、作った覚えがある。アタシの料理って、基本的には目分量で作る質なので、あんまり分量を細かく計って作るのは、チョット苦手だったりする。それでもこの1〜2年に、細かい計量を必至とする、『お菓子』作りというのをするようになった。目分量で料理をする質のアタシにとっては、意外な進化だ。
子供の頃から食べていたヴァニラのアイスクリームは、一体何が原料なのかと思っていた。あの何とも言えない、上品な甘い香りは、ドコから来るんだろうとも。砂糖と何かを混ぜて作ったんだろうとかぐらいは分かってたけど、その何かまでを知るには、何年か経ってからだったと思う。そして、ソレが高価なモノだというのは、更に先のこと。
そして、あれから何年経ったんだろう? 生まれて初めて、1からPuddingを作った。1〜2ヶ月前にソコソコ良い値のvanilla Beansを手に入れた。2本入りで、幾らだったんだろう。袋の中から、あの甘い香りがしてくる。ボウルの中でミルクで洗うようにして、小さな小さなvanilla Beansを解く。鍋に移して火に掛けると、更に甘い香りが強くなる。でも、思ってたよりも全然簡単だった。
オーブンで蒸焼きにして開けてみると、ふわっとvanillaの香りが部屋中に舞い降りた。何だか不思議と、幸せに満ち溢れた気がした。食後に淹れたのは、
MAKAIBARI茶園 クリスタルフラッシュ。数ヶ月振りに淹れてみたけど、アタシの中ではヤッパリ、レモンピールのような香りがする。Puddingを作るにも、アタシは砂糖の分量をギリギリまで減らす。その代わりに、下のカラメルを濃厚にして、ギリギリまで焦がす。その方が絶対に美味しいんだもん。あの焦がした香りが、とても好きなのだ。スプーンをPuddingに差し込み、底から溢れ出るカラメルの香ばしい匂い。子供の頃から、甘いPuddingは好きじゃなかった。カラメルの少し苦みのある焦げた感じの方が、子供のクセに好きだった。そのあたりが、可愛げのない人間の原点かも知れないね(笑)。
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