月日も早い事で、5月になりました。カレンダーを5月に捲ると、暦の欄に「八十八夜」の文字が。八十八夜の文字を見たらふと、頭に浮かんだのが『夏も近づく、八十八夜』の歌。そうなったら今宵のお茶は、単純ですが日本茶にしたくなりました。フェーン現象で、夏も近付くというよりも、夏のような暑さになったりした地方もあったようですが...。
そんな今宵のお茶は、実はもう錦園さんでは売られていない山森美好氏の摩利支。賞味期限は既に昨年なのですが、クラッシュしてた分が勿体無くて(←ココでも出る、微妙な貧乏グセ。)、真空にして保存してたもの。どうかなぁ...!?と心配してましたが、やはり美味しいです。まったりとしたコクと優しい甘味。緑の濃い水色、喉を通るゆるりとした感触。新緑の爽やかな季節には、うってつけの風味です。
淹れる時には、煎茶がクラッシュした粉茶状態だったので、茶漉しが目詰まりしてしまい、スムーズには入らなかったけど、そのままじっくりと、落ちるのを眺めてました。茶杯の下に沈む、一段と濃い辺りになると、微かなトロっとした抹茶のような渋味の部分があって、そこがとても今は心地良く感じます。そのまま4煎程楽しむと、ちょっとウットリした気分に。丁寧に製茶されたお茶は、如何なる状態でも、その時ならではの美味しさがあるものなんですね。
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