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2005年 08月 21日
1日の終わりに
1日の終わりに_b0032921_2495435.jpg 昨日の1日は、夜中から密かに観ていたDVDの影響と頭痛のせいで、何となく気分もリズムも重くなってしまって、どうする事も出来ないまま終わってしまった感じ。あの映画は確かに、公開される前から色々と問題作みたいな風に言われていたし、ある程度話題のモノだったので観たのは良かったけど、相当元気で気丈な時でないと、観るに耐えないモノだと悟った。あの映画をこれから観ようと思っている人は、覚悟をしておいた方がいいのではないだろうか。

 さて、そんな1日を重く過ごしてしまったので、最後の〆くらいは何か気持ちをRe-Setしようと思って、Formosa Tea Connection老凍頂山烏龍茶を冷茶にして飲んでみた。水出しで作ってみたいトコロなんだけど、飲みたい時にスグ飲みたいアタシの性分(別にせっかちなワケじゃないんだけど。)なだけに、大抵いつもオン・ザ・ロックの作り方になってしまう。

1日の終わりに_b0032921_2575796.jpg 普通に茶壺にお湯を注ぎ、グラスにたぷりの氷を入れて、その上から一気に注ぐヤリ方。コレが1番手ッ取り早く、美味しい冷茶が飲める。少しだけ長めに浸しておいて、一気にCool Downさせると、コレでもか!というくらいにグラスの中に入っていた氷が、アッと言う間に小さくなって溶けていく。グラスの外側に付いた水滴が、スーッと下に流れ落ちていく過程は、眺めているだけで涼しく感じる。特に喉が水分を欲している時は、タマらなく素敵に見えるのだ。

1日の終わりに_b0032921_3566.jpg グラスに水滴が出来て落ち始めた頃、「今だッ!」と言わんばかりに口の中へと流し込む。美味しいーッ♪重火の加減が絶妙で、口の中に広がる香ばしさがスゴく良い。その後から続く余韻も、ふわりとした羽のように柔らかく優しい。そして、全体を包んでくれるように温かいんだ。段々に溶けていく氷の容積も減っていくと、キンキンに冷たかった冷茶も少しずつ温めになってきて、固い印象からトロリとしたソフトな口当たりに変わっていく様も、心地良くなってきたりする。そういう変化がまた、楽しかったりするんだ。

1日の終わりに_b0032921_3121627.jpg で、そんなアタシを重くさせたのが、コレ。メル・ギブソンがメガホンを握った「パッション」。アメリカとかのキリスト教圏とか、ユダヤ教とかの信者の間で、発禁するだの上映するには危険だの、故ヨハネ・パウロ2世が絶賛したとかしないとか、アメリカのブッシュ大統領が是非観たいと言ったとか、色々と騒がれてた映画。別にアタシはキリスト教信者でもないし、この宗教に関しても、普通の人くらいの知識しかないけれど、観てた2時間の間、ただひたすらに観てたッて感じ。

 イエス=キリストが十字架に張り付けにされるまでの12時間と、復活するまでの話なんだけど、もう何が重くさせたのかって言えば、目を背けたくなるような惨過ぎる程の暴力(?)シーン。キリストが死ぬ手前までやられる鞭打ちのシーンとか、鞭の材質ッて言うのかな?普通の皮みたいな鞭から、数本に分かれた先に石みたいなのが付いた鞭に変わって打たれると、体の皮膚に食い込んで、鮮血や肉片が飛び散って、もう自分が打たれているような気持ちになって、打たれる度にアタシがビクッとするくらいにリアルだった。兵士からイバラの冠を頭に被らされたシーンも、見るのが耐えられないくらいだった。

 自分が張りつけにされる十字架をゴルゴダの丘まで背負っていく間も、大勢の兵や人民から執拗な程殴られ蹴られ、石を投げ付けられて、「そこまでヤラなくてもいいだろう...。」と思ってしまうくらい。全ては各々の人達の(十二使徒のユダ、大司祭のカイアファ、ローマ帝国総督のピラト等など。)「欲」の為に起こってしまったんだよね。十字架に張り付けにされる時の、手の平と足の甲に打たれる太い釘...。張り付けにされた後の、キリストの言葉、「主よ。彼らは分かっていないのです。」という言葉の重み。自分を愛してくれる人を愛するよりも、自分を憎んでいる人を愛せよという意味。何だか、単なる言葉というモノでは言い表せないような気がした。この映画を見る人、相当気丈でいる時に観て下さいと、アドバイスしたい。でないと、アタシみたいに重くなってしまう可能性大と言えます。

 あーー!また1日終わっちゃったよ(^^;。何か疲れたな。

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