“名も無きバラ”
実家に帰っていた間に、バラ好きのアタシに見せようと、両親が連れて来た場所。その場所に、このバラはあった。
その他にも、色んなバラが植えられていたけど、ファインダーを見つめているうちに、どれが何ていう名のバラなのかも分からなくなっていた。
育てるには、バラの名前はある程度必要なモノになる。けれど、ただ単に好きで、そのバラの魅力に取り憑かれた時には、バラの名前なんて必要じゃないモノになる。
このバラも、途中までは確かに、アタシの中に名前があった。でも、ふと考えた時に、名前って必要なのかと思ってしまった。
夜空を照らす1つ1つの星にだって、その全てに名前なんて付いてない。それでも名も無き星を見て、「あの星は、何て名のだろう?」と考えたりする事は、あまり無い気がする。輝き続ける星を、ただ単に綺麗だと感じるだけ。
正確に言えば、「名も無きバラ」ではなく、「名前を忘れたバラ」。名前の存在を忘れさせたバラである。
美しさには、名前は要らないのかも知れない。
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