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2007年 05月 21日
別離
“白詰草”
別離_b0032921_17461194.jpg




















母方の伯母が、昨日亡くなった知らせを受けた。
東京で就職・結婚してから、
忙しさであまり実家に帰らなかった私。
去年のお盆あたりから、実家の方に行く予定があったりして、
久し振りに10ヶ月程の間に3度、帰省したりした。

お盆に実家に帰っていた時、
母方の祖母のお墓参りに行き、
その伯母に会った。

子供の頃から私は、
母方の伯母達には多分、
あまり可愛がられてはいなかったと感じていた。
それは私の性格とか諸々が、
伯母達から見れば、可愛げが無いとか生意気だとか
今どきの子供の表情や表現の分かりづらさみたいなのが、
あったからだと思っている。

それでも一応、結婚していい大人になった今。
少しは大人らしい会話をするようになったと、
伯母と話していて感じた。
その会話の中で伯母に、
「hanacha3さん。もう伯母ちゃんもそうだけど、
お母さんもみんな年取ってきたんだから、
少しはこっちに帰って来て、顔を見せてあげないと。」
と言われたのを思い出した。
そんな事を言われながらも笑いながら、
私の日々のくだらない話などをして、
笑って話したのが最後になってしまった。
その時に会ったのは、
多分、祖母の7回忌以来だったので、
4年振りくらいだっただろうか。

気が付けば伯母も、80歳になっていた。
母は5人姉妹の末っ子なので、
1番上の亡くなった伯母とは、18も歳が離れている。
なのでその伯母の子供(要するに従兄弟たちだが。)は、
私の親と言ってもおかしくないくらい、
歳も離れている。
そんな従兄弟達とも久々に話をしていて、
改めて自分も、歳を取ってきてるんだなと思った。

亡骸に対面した時の伯母の姿は、
あの時会った姿とはまるで別人でいて、
痩せ細った人になっていた。
去年会った時に伯母に、
「伯母ちゃん。会う度にばーちゃんに似てきてるね。」と言った。
歩く姿は背を丸めており、
自分が子供だった頃とは明らかに老いてきてるのを知った瞬間だった。

伯母達や従兄姉たちと会うと、
やっぱり自分は、
どこか子供の頃の自分に戻ってしまう。
従兄姉たちは私の記憶の中では、既に昔に大人だったのに、
自分もいつの間にかその大人の輪の中に入っているのが、
不思議な気がしていた。
伯母達は祖母が亡くなった時よりも遥かに悲しく、
だけど実感が全然湧いてこないでおり、
それは当たり前の感情でいて、
体調の異変に気付いてから1週間で逝ってしまったから、尚の事でいて、
人が逝ってしまうのは歳の順でもあるけれど、
この1〜2年の間に、
私も主人も、
少しずつ血の繋がりのある人が逝ってしまう場の数が増えてきて、
それでも人は笑って送り出す。
葬儀の間は頗る天気も良く、空も晴れ渡り、
伯母の性格が反映されているようにも思っていた。

本当に久し振りに、
伯母や伯父達に従兄姉に会って、
自分は何にも成長していなくて、いつまでも子供なんだなと実感してしまった。
風にそよぐシロツメグサの群れを見て、
子供の頃の記憶が頭の中で過っていた。

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